2012年7月19日木曜日

WILIAM MORRIS TEXTILE & BOOK

昨年夏、1本のお電話をいただいたことから始まったご縁があります。

9月号から11月号まで、3号連続で編集担当をさせていただいた
ウィリアム・モリスとそのテキスタイルについての小さな企画。
あの素敵な女性誌「ミセス」編集部さんからのご依頼でした。
お会いしたのは、ジョン・カビラみたいないい声のユーモラスなO編集長と
見るからにバリバリ仕事ができそうな、でもとても優しいS副編集長。

これは2011年9月号の特集です。

小さな企画、と書いてしまいましたが、ページ数は多くなくても
本物のテキスタイルの付録がついたり、
大手百貨店さんの催事や商品開発とのコラボレーションがあったりと
かなり力を入れている企画であったことは、 担当していてひしひしと感じました。

なんとうれしいことに、その企画に予想以上の読者の反響があったそうで
改めて、同テーマの特別編集ブック制作のお話をいただき、
「モリスのある美しい暮し WILLIAM MORRIS TEXTILE & BOOK」
という付録つきムックの編集をしていたのが、この春から初夏にかけて。

まだ見本誌が届いていないので、これは校了紙。
36ページほどのコンパクトな構成ですが、全体を3つの章に分け
福岡のインテリアショップ「マダム・ワトソン」さん提案の
架空のホテルをイメージしたモリスのテキスタイルの素敵な採り入れ方、
青木和子さんや吉谷桂子さん、木下康子さんほかに教わるセンスの良い手作り、
そして、モリスのデザインや人生にまつわるエピソードなどをご紹介しています。


A-BOXとB-BOXがあり、それぞれ、3種類の名作テキスタイルが入っています。
A-BOXは「デイジー(ひな菊)」「フルーツ(果実または柘榴)」、
淡い緑の「ウイローボウ(柳の枝)」。
B-BOXは「コンプトン」「バード&アネモネ」、濃い緑の「ウイローボウ」。
小さいクッションなら十分作れる大きさです。


初の試みということで、諸々の検討に時間がかかり、
発売時期が少々延期されたりしましたが
昨日、ついに発売となりました。
限定発売なので、注文された方が入手しやすいそうです。

インテリア雑誌の編集部在籍時代、
テキスタイルや壁紙やペイントが大好きで、
よく企画を出しては特集を担当しました。
今、一緒にお仕事をしているのは、そのときにご一緒してお世話になった方や
そのご縁で新しく知り合った方がとても多いのです。

人とのご縁や次の仕事の展開って、
連続ドラマみたいにどんどんつながっていきますね。

実はこの仕事の完了後、続く展開がまだあり…
この楽しい流れにも、ちょっと身をまかせてみようかと。
今年の終わりに、またひとつご報告ができそうな見込みです。

本当に楽しい仕事でした。
ちょっと精神的につらかった今年の春、この仕事に夢中になることで
少しずつでも前進できた気がします。その意味でも本当に感謝です。

ミセス特別編集
「ウィリアム・モリスのある美しい暮し 
WILLIAM MORRIS TEXTILE & BOOK」
定価¥2,714+税 文化出版局刊

よかったら、ぜひ読んでみてくださいね。