2010年5月27日木曜日

2010年5月25日火曜日

Happy 10th Birthday!

私犬事で恐縮ですが、わが愛犬、ケアンテリアのはなが昨日、10歳の誕生日を迎えました。赤ちゃんの時からずーっと「お留守番犬」だったのを卒業して、今は私の事務所のアシスタント(?)。一緒にいる時間が長くなって、よりひょうきんに性格が変わったかな。昨日は撮影で遅くまで留守にしていたのでお祝いができなかったけど、今日は夜ごはんに大好物の鶏のささみをプレゼント。恒例の「Happy Birthday」の歌も夫と歌ってあげました。耳をぴくぴくさせて喜んでいたよ。これからもずっと一緒だね、はな。

2010年5月24日月曜日

Monday morning, Rain is falling♪

あいにくの雨ですが、昨日青山ファーマーズマーケットで買った野菜と果物を持って、今日はこれから撮影に行ってきます!

2010年5月20日木曜日

上出来

最近遅ればせながら、ホームページやこのダイアリーのアクセス解析ができるようになり、訪問してくれる人数やその詳細をやっと把握できるようになりました。数字を見た感想はひと言、自分にしては上出来。ありがたいです。ちゃんと更新を続けられるようがんばります。眠くて眠くてしょうがない、でもなぜかカメラ目線の愛犬。

ハードボイルドプリン

逗子在住の仲良しのデザイナー、若井さんからいただいた、「MARLOWE」の焼きプリン。密閉性のある蓋つきのかっこいい器入りです。上の方までプリンが入っているのに、逆さにして器にあけても、卵の力だけでしっかり立つらしい。それからこのカスタード、上はこってり味、下はさっぱり味と層になっているらしい。が、そんなこと知らずに、あまりのうまさに器のままバクバク食べちゃったよー。この器、今はキッチンで、ブイヨンキューブとベイリーフ入れになっています。若井さんありがとう!

2010年5月14日金曜日

水谷豊さんライブ!

丸の内COTTON CLUBへ、水谷豊さんのライブ最終夜に行ってきました。私のことを直接知っている人は「出た!」とお思いでしょうが(笑)、もうとにかくねぇ、この人と同時代に生きていることは私の幸せのひとつですね。ファン歴30年は軽く超えていて、子どもの時、北野広大先生に手紙を書いたこともありました。住所をどこにしたのかは覚えていませんが、確か投函した記憶があります…。

傷天のアキラ、男たちの旅路の陽平、北野先生、タケシにあんちゃん、本城刑事、右京さんなど、心に残るヒーローをいっぱい演じてきた水谷さんですが、誠実な素の姿がちょっと見える歌も好きで、昔のレコード(古いね)やCD、全部持っています。だから、2008年突如として、歌手活動を再開してくれたときはうれしかった! 昨年みたいな全国ツアーはもうやらないのかなと思っていたら、いきなり5日間だけのライブハウス公演。あまりにも意外でびっくりしたけど、いやー、すごく楽しめました。
人柄の良さがにじみ出ているトークがいつも最高で、一緒に行ってもらった夫も結構笑っていました。私は最初から最後まで一緒に歌いっぱなし(だって全部歌えるもんね♪)。ジャズアレンジの「カリフォルニア・コネクション」よかったです。

おみやげはチョコレートと直筆サイン入りカード。7月に出るアルバム、楽しみだなぁ。

ウォールペイントこぼれ話⑥ カラースキーム編

自宅マンションのペイントの話だけで6回も続けるなんてずうずうしいと思いながらも、続けてしまいました。これで最終話です。全部で9色を使ったペイントによる模様替え。実は、事前にこんなノートを作っていました。
FARROW&BALLのカラーサンプルカードを小さくカットし、置く予定の家具の色やファブリックのスワッチなどと一緒に、スケッチブックに貼りつけた簡単なカラースキーム帖です。カラースキームというのは、インテリア雑誌では時々登場する言葉なのですが、部屋に色をどう使うかのプランのこと。もちろん好きな色を使うのが一番大切なことですが、色どうしの調和について少し引いた目線で検討してみると、いろいろなことが見えてきます。

たった76㎡の2LDKマンションを9色で塗り分けると、部屋の中の立ち位置によっては、一度に3色とか4色の壁の色が目に入るということも起こるわけです。

これはLDKから玄関を見たところですが、天井含めて4色が視界に入ります。

こちらはキッチンカウンターから仕事部屋を見たところ。やはり4色。
各部屋の色を個々のものとして、いわば近視眼的にしか考えていなかった私ですが、実際の生活空間ではもちろん上のような風景が日常に展開されるわけで、カラースキーム帖を作ることの重要さを改めて実感しました。

カラースキームがすべて好きな色で構成されていることはもちろんですが、こういうシーンを想定しておけば、似たトーンの色が並ばないようにしたり、随所に引き締め色を入れたりと、工夫のしがいがあります。そして色どうしのハーモニーもまた、目を楽しませてくれる要素になるんですね。

さて、リフォーム&模様替えはこれで一段落。しばらくは、できあがったこの部屋で暮らします。でもいつかまた気分が変わったら、気軽に壁の色を変えることにします。どれくらい先になるかわからないけど、その時はまた、こんなふうに公開したいと思います。

後日、このウォールペイントこぼれ話①~⑥を少し編集して、ウェブサイトのHome Décorコーナーに「Part2 ウォールペイント編」として格納しておきます。Part1のキッチンリフォーム編とともにお楽しみください。

何かのお役に立てたら、うれしいです。

2010年5月12日水曜日

ウォールペイントこぼれ話⑤ 玄関編

この更新ペースは自己新記録ですね。

続きまして第5回、玄関&廊下編です。ここはスペースも小さいし、「おまけ」くらいに軽く考えていた場所。だから他の場所と違って、特にこの色で塗りたいという希望もなく、はっきりいってノーアイディアでした。これがBeforeです。
マンションですから、ドアはもちろん換えられません。それを逆手にとって、「玄関ドアがもっと素敵に映る色」という観点から秋山千恵美さんが選んでくれたのが「№11 Stone White」。ホワイトという名前がついていますが、全然白ではなく(これってFarrow&Ballのペイント色名ではよくあることで、ブルーなのにグレーとか、グレーなのにホワイトとかいう名前が結構見られます)、ニュートラルなアースグリーン。ブラウン系と相性がいいんですね。無難なビニールクロスのぼやけた白の壁だったときと、格段の表情の違いです。

こちらは、玄関からリビングに通じる廊下を洗面室から見たところ。

ついでにミニスツールも天井と同じ色「№2004 Slipper Satin」で塗っちゃいました。
もうひとつ、おもしろかったアドバイスは、廊下の壁の塗り分け。これは玄関から見たBeforeです。
右手の壁の中央にある寝室のドアを境にして、手前を前出の「Stone White」、向こう側をLDKと同じ「№72 Gervase Yellow」に塗り分けようと提案してくれたのも千恵美さん。「せっかく気持ちいいリビングだから、廊下からその世界が始まるようにしようよ。視線が窓に向かって広がり、玄関を開けたときの期待感が高まるように」と言ってくださいました。名案!
ようこそいらっしゃいました、って感じします? 実際は玄関を開けると、転がるように走ってきて飛びつき、顔をなめようとする犬がいますので、要注意! わんわん。

2010年5月11日火曜日

ウォールペイントこぼれ話④ リビング編

さて、次はリビング。ここはダイニング、キッチンとひと続きのスペースなので、1月のキッチンリフォームの仕上げの際、キッチン側の新しく作った壁と一緒に、すでに同じ色でペイントしてありました。これがBefore。

Farrow&Ballのイエロー系の中で一番好きな「№72 Gervase Yellow」です。名前の由来をちょっと調べてみたら、英国の歴史的建造物を残すために活動した歴史家で文筆家でもあり、ナショナルトラストの建築アドバイザーを20年以上務めた、Gervase Jackson-Stopsという人の功績を記念して作った色だそう。とてもモダンな色に見えますが、伝統を残すことに腐心した人物の名前がついていることを知ると、クラシックな趣もあるような気がしてきます。アンティークの小さなキャビネットは、もとはキッチンで鍋の収納に使っていたのですが、表舞台(?)に出してみたら、ペイント壁にとても似合うのでよかったです。愛犬が寝ている1人がけソファは、Thomas Sandellの「ANNINO」。6年くらい前、どうしてもこの色合わせが欲しくて、3カ月待って手に入れたものです。

キッチンカウンターの上の壁もぐるりとこの色で。かなり広い範囲をペイントしました。暖色はコミュニケーションを活発にする効果があるそうですが、確かに以前より快活な雰囲気になったし、ウェルカミングな感じもするのではと思っています。廊下に続くドアと仕事部屋との間の壁も同じ色にしていたのですが、千恵美さんのアドバイスにより、ここをアクセントウォールとして、こくのあるやわらかなブルー「№82 Dix Blue」に塗り直し。
インターフォンや電気スイッチのパネルがごちゃごちゃとあるので、そのどさくさにまぎれて(?)、ポストカードやポスターをギャラリー風にピンナップしました。

アクセントウォールとは、フィーチャード・ウォールとも呼び、壁の1面だけを違う色や模様にして、フォーカルポイント(部屋の中の見せ場)にする考え方。部屋全部をペイントするのがためらわれる方は、まず壁の1面だけを好きな色にしてみることをおすすめします!

こんなふうに自分の部屋のことを企画にして、恥ずかしげもなく写真にして掲載した動機は、「興味はあるのになんとなくためらっている人に、どんどんトライしてほしいから」にほかなりません。だって、こんなに楽しい世界があるんだよ。それを伝えたいから。そして、行動するきっかけになってほしいから。それだけなのです。

私の住んでいるマンションは、何度も書いている通り本当に普通の、ビニールクロス貼り&ウレタン塗装の建具と床の、なんの変哲もない内装なのです。でもちょっと楽しくなるんですよ、ペイントだけで本当に。気分も変わるし、ちゃんと部屋のことを考えようと改めて思うし、いいことばっかりです。だからおすすめです。

この連載、あと2回続けます。読んでくださって、ありがとうございます!

2010年5月10日月曜日

ウォールペイントこぼれ話③ 洗面室編

第3回は洗面室についてです。マンションの間取りによく見られる、浴室に面した、洗濯機置き場つきの細長いスペースですね。縦長の窓が1つありますが、北向きなので昼間でもほとんど日がさしません。「部屋をペイントしよう」と思い立ってから、候補色の色見本を何種類か壁に貼って毎日眺めていたのですが、ここに貼っていたのは「№236 Teresa's Green」「№89 Lulworth Blue」、それから仕事部屋をペイントした「№27 Parma Gray」などのウォーターカラーでした。バスルームの近くだからブルー系の色で、という発想から抜け出せなかったんですね。

カラーワークスの秋山千恵美さんにアドバイスしてもらった結果、決まったのは、壁が「№6 London Stone」、天井は「№88 Lamp Room Gray」。記事にも書きましたが、この2色のセレクトは「狭くて暗いスペースにあえてダークカラーを」という、常識とはちょっと違う視点のおもしろさを認識させてくれる効果がありました。

もとからある洗面カウンターに使われている人造大理石の淡いグレーと、建具に使われているブラウンになじませるという発想で選んだ色ということもあり、壁と天井のトーンがそれらに近づいたことで、空間全体のコントラストが弱くなりました。色どうしの対比が穏やかになれば、少し落ち着いた大人っぽい雰囲気が出てくるのだそうです。

キッチンリフォームの際、職人さんにお願いして洗濯機の上に作ってもらったオープン棚は、壁も棚板も白どうしで、こんな感じでした。
ここも同じ2色でペイントしたところ、棚板の白がより際立つようになり、ここに関してはそのコントラストが、かえっていい感じになったかも。
洗面室をペイントしてもうひとつ思ったのは、「やっぱりタオルは白の無地がいいなぁ」ということ。これまで、色や柄入りのタオルも使っていましたが、こうなってくるともう似合わないんですね。ちょうど、10年以上使っているものばかりになっていたので、この機会に白に揃えることにしました。イメージは、リゾートホテルのスパルームのリネンコーナーです。あくまでイメージね(笑)。

壁の色を変えるだけで、こんなふうに生活雑貨の色や素材のこと、暮らしの風景について本当にいろんなことを考えるようになります。今さらながら、この効果は偉大だなーと実感しています。

次回に続く。

2010年5月9日日曜日

改めて打ち上げ、ということで

土曜日の午後、キッチンリフォームをお願いしたリブコンテンツの鈴木朝子さん、代表の田原由紀子さんとご主人の建築家、アトリエ137鈴木宏幸さん、お嬢さんの里汰ちゃんをお招きしました。1月末の完成撮影終了後に、立ち会ってくれた皆さんとミニ打ち上げと称してランチをご一緒しましたが、それでは気がおさまらず?再度の開催。先月別企画で里汰ちゃんを取材させていただいたこともあり、その打ち上げも兼ねたパーティです。今回は忘れずに、乾杯前に写真を撮ったぞ。2歳のリタちゃんは実に愛らしい、愛嬌たっぷりの女の子。うちにあった古いくまのぬいぐるみを寝かしつけて「ねんねこよー」とお話ししたり、大好きー♪とハグしたり。愛犬はなともすっかり仲良しになりました。
朝子さんは先日のウェブサイト用撮影の際に撮ってくれたわが愛犬の写真をカードにして、うれしいメッセージとともにプレゼントしてくれました。イラストも可愛い。お世話になったのはこっちのほうなのにね。クールな熱血仕事人の彼女とは本当にノリが合うのです。(翌日彼女がアップしてくれたこの日の模様はコチラ
鈴木さんは建築、田原さんはリフォームやオーダーキッチンと、ともに独立して家づくりに携わっているご夫妻の話は、今の私にとって学びたい点がいろいろあります。仕事の話、これからやりたいことの話、おまけにくだらない酔っぱらい話などなど、例によって、また夜までずっとトークしながら飲み続けました。キッチンが使いやすくきれいになったことと同じくらい、こういう楽しいおつきあいができることもうれしいです。素敵な人達にリフォームお願いできてよかったなー。

2010年5月8日土曜日

ウォールペイントこぼれ話② 寝室編

さて、第2回は寝室。マンションの廊下に面した西向きの窓のある8畳弱の部屋で、Beforeはこんな感じ。いたって普通(というかそれ以下? コンフォーターカバーくらいかけて撮影しろよと、夫に怒られた)。
天井は他の部屋と同じ白、壁は明るい空色「№210 Blue Ground」です。色見本を見ていて、たくさんあるブルーの中からなぜか「このブルーしかない!」と思ってしまったんですよね。あまり寝室には使われない色のようですが、アドバイスしてくれたカラーワークスの秋山千恵美さんから「そんなこと気にしないで、好きな色を使えばいいのよ」と言われて安心したのは、記事に書いたとおりです。誌面では詳しく書かなかったファブリックのことを、せっかくなので少しご紹介しますね。

寝室に関しては古くなっていたカーテンをこの機会に新調し、それに合わせてベッドスプレッドとクッションを作ってもらうことにしていました。使う生地も決めていて、ジェーン・チャーチルの「CALDER」を輸入元の(株)トミタさんに依頼して、イギリスから取り寄せてもらうことに。ブルー、パープル、グリーンなどのリーフ模様が躍るこの大好きな柄は、モビールを発明したアメリカの芸術家、アレクサンダー・カルダーの名前がつけられていて、自然界から発想を得たモチーフを陽気な色で表現した彼の作品をイメージしたものだそう。カーテン(プレーンシェード)とベッドスプレッドのリム、ベッドヘッドに置いた大きなリラックスピローのリム、そして35cm角のミニクッションに使いました。

ブレックファストピローと呼ばれる小さめの長方形クッションに使った6色のマルチストライプは、ジェーン・チャーチルの「LUDLOW STRIPE」。「CALDER」と色づかいが似ているので、いいアクセントになりました。本を読むとき、膝に置いたりするのに最適なサイズです。

とても気に入っているこのファブリック使い、私は生地を決めただけです。壁の色と部屋の広さなどを考慮して、コーディネートを考えてくれたのは、マダム・ワトソンの木村里紗子さん。現況の写真と、あまりフリルなどは使わず、シンプルにしたいという希望を伝えると、すぐにこんなイラストをささっと描いて、送ってくださいました。いわく、「タヒチかカリブのリゾートホテルの部屋みたいなイメージ」だそう。イラストにあるような、天井からドレープカーテンを掛けたり、ベッドスカートを作ったりというような豪華なディテールは、予算の都合上実現できませんでしたが、普通のマンションの小さな一室に、ここまで夢や楽しさをこめてストーリーを語れるのが、リサコさんのすごいところ。イラストを見ただけで、気分が盛り上がりましたもんね。(※リサコさんの素敵な寝室コーディネートはこちらもご覧ください)

ざっくりしたオフホワイトのコットン生地をベースに使えば、メンテナンスが楽で価格も抑えられるとアドバイスしてくれたり、残った生地でランプシェードのカバーも作ってくれたりと、プロにお願いすると違うなぁと感心しきりです。インテリア編集者のくせに、実はこれまでベッドスプレッドなどというしゃれたものを使ったことがなかったのですが、これ本当にいいですね。毎朝のベッドメイキングもとても楽しいし、きちんと整ったベッドが待っているという安心感が、この新しいアイテムと習慣によって、私の生活に加わった気がします。明るいブルーの壁で目覚めもいいし、リゾートホテルとまではいかないけど、ここで過ごす気分は以前と格段に違います。

ウォールペイントよりファブリックの話が多くなってしまいましたが、お許しください。寝室編でしたー。

トップページ模様替えしました

すっかり初夏の気候になったので、トップページの写真を少し入れ替えて春夏バージョンにしました。ちらっと見てみてくださいね!

2010年5月6日木曜日

ウォールペイントこぼれ話① 仕事部屋編

明日7日発売の「プラスワンリビング」6月号に、自宅リフォームルポ第2弾「ウォールペイントで家具や雑貨の映えるフレッシュな部屋に」を書きました。前号のキッチンリフォームに続く後編で、残りの全部屋をすべて違う色でペイントするという内容。ごく普通のマンションが、天井と壁のペイントという簡単な作業だけで結構変わることを、シンプルに見せていますので、ぜひご覧ください。

ホームページの1コーナー「Home Décor」にも、同内容を後日アップしていきますが、まずはこのダイアリーで、数回にわたって同企画のこぼれ話をご紹介することにしましたので、しばしおつきあいください。

第1回は仕事部屋です。西向きの7畳弱のスペース。Beforeはこんな状況でした。
塗料はLDKと同様、イギリスの「FARROW&BALL」。天井には、他の部屋にも塗ろうとLDKリフォーム時からたっぷり用意してあった、あたたかみのあるグレー系の白「№.2004 Slipper Satin」を、壁には「№.27 Parma Gray」を使いました。この静謐で透明感のあるブルーグレーは本当に用途が広く、書斎はもちろん、寝室にもリビングにも向く万能色。深い紺やブラウン系との相性が抜群で、視覚による鎮静作用があり、心を落ち着ける効果があります。確かに、この色を見ていると気持ちが静まり、仕事に集中しやすくなったような気がします。平凡で子どもっぽかったデスク空間が、ちょっとはSOHO風に見えるようになったでしょうか。
ピンナップボードは、使わなくなったポスターフレームのガラス板を外して、中敷きのボードを壁と同じ色に塗っただけのもの。仕事部屋にこういう、気軽に書類を貼りつけられるボードがあると便利ですよね。
さて、ここからはくだらない、本当のこぼれ話。6月号108ページの掲載写真にもかなり気になる感じで写っていますが、カーペットの右隅に、真っ黒に汚れている部分があります。
ふふふ、犯人よ、やっと登場したね。これは、わが愛犬が10年前のマンション入居時から、なぜか毎日この同じ場所を「ここ掘れわんわん」状態で掘った痕。いったん始まるとそれはもう取り憑かれたように、2分間くらい一心に掘り続けます。きっとこの下に何かすごくいいものか、あるいはすごくこわいものが埋まっているんでしょうね(ちなみにわが家はマンション1階です)。
「はい、ペイントの前日の夜まで毎日掘りましたが、何か?」
というわけで、10年分の肉球の汚れをたっぷり吸い取った仕事部屋の隅を、わが家では「テリアのほりほりコーナー」と名づけ、黒ずみを気にせず(?)放置することにしました。壁に貼ったこのアルファベットシールは、そんな言い訳&冗談のしるし。
それを知ったカラーワークスのペイント職人さん、「おもしろいから、これ残しましょうよ」と。

シールを貼ってあっただけなので、上からペイントしてシールをはがしたら、そのままきれいに文字が残りました。

そして、今日も変わらず愛犬は野性の本能に従い、恍惚の表情で日課のDigging行為にいそしんでいます。謎の汚れと謎の文字のお話、長々と失礼しました。それでは、第2回をお楽しみに。