2010年5月10日月曜日

ウォールペイントこぼれ話③ 洗面室編

第3回は洗面室についてです。マンションの間取りによく見られる、浴室に面した、洗濯機置き場つきの細長いスペースですね。縦長の窓が1つありますが、北向きなので昼間でもほとんど日がさしません。「部屋をペイントしよう」と思い立ってから、候補色の色見本を何種類か壁に貼って毎日眺めていたのですが、ここに貼っていたのは「№236 Teresa's Green」「№89 Lulworth Blue」、それから仕事部屋をペイントした「№27 Parma Gray」などのウォーターカラーでした。バスルームの近くだからブルー系の色で、という発想から抜け出せなかったんですね。

カラーワークスの秋山千恵美さんにアドバイスしてもらった結果、決まったのは、壁が「№6 London Stone」、天井は「№88 Lamp Room Gray」。記事にも書きましたが、この2色のセレクトは「狭くて暗いスペースにあえてダークカラーを」という、常識とはちょっと違う視点のおもしろさを認識させてくれる効果がありました。

もとからある洗面カウンターに使われている人造大理石の淡いグレーと、建具に使われているブラウンになじませるという発想で選んだ色ということもあり、壁と天井のトーンがそれらに近づいたことで、空間全体のコントラストが弱くなりました。色どうしの対比が穏やかになれば、少し落ち着いた大人っぽい雰囲気が出てくるのだそうです。

キッチンリフォームの際、職人さんにお願いして洗濯機の上に作ってもらったオープン棚は、壁も棚板も白どうしで、こんな感じでした。
ここも同じ2色でペイントしたところ、棚板の白がより際立つようになり、ここに関してはそのコントラストが、かえっていい感じになったかも。
洗面室をペイントしてもうひとつ思ったのは、「やっぱりタオルは白の無地がいいなぁ」ということ。これまで、色や柄入りのタオルも使っていましたが、こうなってくるともう似合わないんですね。ちょうど、10年以上使っているものばかりになっていたので、この機会に白に揃えることにしました。イメージは、リゾートホテルのスパルームのリネンコーナーです。あくまでイメージね(笑)。

壁の色を変えるだけで、こんなふうに生活雑貨の色や素材のこと、暮らしの風景について本当にいろんなことを考えるようになります。今さらながら、この効果は偉大だなーと実感しています。

次回に続く。

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